無料で使えるオープンソースERP

ERPは、企業の経営資源を最適化するためのもので、企業の規模が大きくなった時に導入されます。会社全体の業務にも大きく関係しており、ERPの導入は難易度が高いだけでなく、維持にも莫大なコストがかかります。ERPは、統合基幹システムと呼ばれており、すべての業務のデータを一括で管理していくもので、間違った方法で行ってしまうと失敗する原因にもなります。ERPは、大企業向けのERPが一般的でしたが最近では中小企業向けの開発がされており、導入コストが低下してきています。その流れに乗って、現在ではオープンソースERPというものがあり、コストをさらに抑えることができ、無償ライセンスによって無料で使用することもできます。

無料オープンソースERPにはいくつか種類があり、一時最先端のオープンソースERPとして人気になったエイデンピエールやjavaが開発言語であるアパッチオフビズ、日本語コミュニティが活発なアイデンピエール、日本国内での導入が活発なオープンソースERPであるオドゥーなど、どのように活用していくのかによって使い分けることもできます。

これらの無料オープンソースERPを活用した具体的な導入事例は、次の通りです。社員数が数十名程度の企業で数千万円のコストをかけてERPを導入した場合、年間の保守料や消耗品の交換、トラブルの対応などで年間数百万以上の金額が必要になっていましたが、オープンソースERPに変更してからは、構築期間と再構築の費用を半分程度に抑えることが可能となり、維持費と管理費も低減させることに成功しています。このように費用を抑え、中小企業でも活用していくことができるのが無料オープンソースERPの特徴です。